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DANSEN(月刊 男子専科)No.256 (1985年(昭和60年)7月発行)デジタル(PDF版)
◆家元極意を着る / プリント・ウエア50 / アロハ・シャツのエンサイクロペディア / 有名スタイリストが選んだ男の服 / 東京ファッション・デザイナーと噂の美女との洒落マッチ / カバー・ストーリー 所ジョージ 撮影 稲越功一 / DANSENの提案 洒落てみたいな、伊達に着たいな。男の夏だから / SUPERB BRAND STORY フェラーリ 疾走する伝説 / いま、ウエアも自分流 / 上田稔夫 どんな失敗だってまた初めからやり直せばいい / FASHION 哲学 楳図かずお / 昨日と今日の男の博物誌 ハルク・ホーガン / FASHION SCENE 東京プレタポルテ・コレクションから / ENTERTAINMENT 渡辺貞夫 / MUSIC サウンド・メッセージ、ビリー・オーシャン / THE SPACE 美学 賀川豊彦記念松澤資料館ビル / 他 ・・・目次より
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-日本最古の男性ファッション誌『男子專科』とは-
昭和25年(1950年)、『スタイル』の臨時増刊号として産声をあげた『男子專科』昭和11年(1936年)といえば、二・二六事件、日独防共協定の締結など、軍国主義へと向かう足音が高く高く響きわたりはじめていた時代、そんな時代に、おしゃれなファッション誌『スタイル』が宇野千代によって創刊された。
表紙はかの、藤田嗣治画伯である。当時としては、なんとモダンな、宇野千代の感性がいかんなく発揮された画期的な女性誌であったことか。
軍部の統制により一度は廃刊に追い込まれた『スタイル』であったが、昭和21年(1946年)、復刊をはたす。世の中が落着きを取り戻し、女性におしゃれ心が戻ってきた頃、逆にみすぼらしく見える男のおしゃれに提言する雑誌『男子專科』が臨時増刊号として発刊される。
雑誌の命名は、文筆家として編集者として宇野千代を支え一時代をともに生きた、北原武夫である。
男性におしゃれ心が芽生えた時代、1960年代になると画期的なファッション・ブームが起こった。「アイビー・ルック」である。『男子專科』の後発として誕生した『メンズ・クラブ』(当時・婦人画報社)が大々的にとりあげブームの火付け役となるが、そんななか、あくまでも「コンチネンタル・スタイル」を踏襲する『男子專科』と、その後しばらく「コンチ・アイビー時代」を牽引することになるのである。
表紙の顔は違えど、中味はおしなべて同じスタイル、同じテイストのメンズ・スタイル(ファッション)誌の数々。今、必要とされているのは、無骨でもいい、真のメンズ・スタイル、その素晴らしさを発信できる雑誌です。懐古趣味ではなく、温故知新。古き良きモノを再認識することで、また新たなおしゃれ心に目覚めていただけることを願って、『男子專科』アーカイブプロジェクト(デジタルデータ販売)を始動しました。